

新聞やテレビなどでよく話しに聞く病気ですが、皆さんは一体どんな病気と思っておられますか?
「糖尿病」とは読んで字の如し...。尿から糖分が漏れ出てくる病気です。では一体、何故おしっこから糖分が出てしまうのでしょうか? 糖分は人間が生きていく上で必要な成分の一つです。
ただし、体に不必要な量は他の成分と同様に排泄されてしまいます。非常に熱効率の良い糖分は、体の中へ様々な形となって貯めていかれます。しかしそれでも余りが生じると尿の中へと排泄されるようになっています。それが糖尿病です。
糖尿病自身の程度を評価するものとして、血液中の糖分をみる"血糖"、尿の中の糖分をみる"尿糖"、更に、1~2ヶ月間の間の血糖値の程度をみる"HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)"というものがあります。
これらを調べながら病気の程度を把握していきます。これらの数値が少々高いぐらいでは自覚症状もなく、日常生活にはなんら差し障りのないのですが...。このように慢性的に血糖値が高い状態が続きますと、大変な事が生じてくるのです。皆さんは"動脈硬化"という言葉を耳にされた事があると思います。
糖尿病は、この動脈硬化の原因となるひとつなのです。 よく耳にする言葉ほど恐怖感は無いものなのですが、 この血管の病気で ある動脈硬化によって、様々な病気が出来てしまうのです。
何しろ、頭のてっぺんから足の先まで血管はありますから、そこら中に病気が発生してしまいます。
頭に関しては、脳梗塞や脳出血、心臓では心筋梗塞。これらは命に関わる事です。眼では失明してしまう事もある眼底出血、腎不全で人工透析をしなければならなくなったり、足の先が"壊疽(えそ)"といって、腐って足を切断しなければならなくなる事もあります。そうなってしまってからでは、後の祭りです。
きちんと血糖はコントロールしていかなければ大変な事になるというのが、分かって頂けましたか?
ちなみに、動脈硬化は糖尿病だけではなく、高血圧や高脂血症(コレステロールや中性脂肪が高くなる病気)、高尿酸血症(皆さんは痛風という名前の方がご存知だと思います)、肥満、喫煙などでも進行します。
心当たりのある方は要注意です!!気になった方はどうぞ外来までおこし下さい。